スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号は、2015年公開の日本映画。2015年3月21・22日の初日2日間で興収1億8676万8250円・動員14万5688人を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位を獲得。「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」のクロスオーバー作品である「スーパーヒーロー大戦シリーズ」の1つであり、通算4作目にあたる。春の東映ヒーロー映画恒例となった、歴代仮面ライダーに変身する人物の出演は、本作品では南光太郎 / 仮面ライダーBLACK / 仮面ライダーBLACK RX役の倉田てつを、乾巧 / 仮面ライダー555役の半田健人、橘朔也 / 仮面ライダーギャレン役の天野浩成、桜井侑斗 / 仮面ライダーゼロノス役の中村優一などが顔を揃えた。このうち中村は2014年に復帰を発表して以来、本作品が復帰第1弾となる。物語の中心となる黒井響一郎 / 仮面ライダー3号役は、及川光博が担当する。また、声のみであるが、仮面ライダーブレイド役を椿隆之、仮面ライダーカリス役には森本亮治、仮面ライダーレンゲル役は俳優業を引退した北条隆博が担当しており、『仮面ライダー剣』の主演ライダーが、10年ぶりにオリジナルキャストとして再集結した。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 映画批評・評価・考察
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
脚本:20点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:6点
音響・音楽:7点
合計64点
幻の仮面ライダー3号、あれV3は?ということで、1972年10月1日発行の『別冊たのしい幼稚園』10月号に掲載された漫画『3ごうライダー たい ブラックしょうぐん のまき』で初めて世に出たもので、仮面ライダーV3とは異なっています。
こういうヒーローが全員集合する場合、物語の設定で人によってはお気に入りのライダーが、エキストラ扱いや悪役になっていることなど許せないこともありますよね。僕は仮面ライダースーパー1が好きなのですが、演じた人がファンからの借金騒動で世間を騒がせてしまい、思い入れも薄くなってしまってます。そういう感じなのでショッカー側がふさわしいと思ってみてました。一方、仮面ライダーBLACK/RXの倉田てつをは素晴らしいです。当時より凄みが増してよりライダーらしくなっています。555の半田健人も同様に素晴らしいですね。こういうのはファンが喜びます。
及川みっちーが主演かと思っていたんですが、視点人物である仮面ライダードライブの竹内涼真が主演だと思います。序盤から中盤までは、ライダーの特性が脚本に取り入れられていて見応えもそれなりにあったのですが、後半のグダグダ戦闘はどうにかならなかったのかなと思いました。歴代ライダーヒロインのなかでも内田理央が一番好きです。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 あらすじ
これは本来とは異なる仮面ライダーの歴史。
1973年2月10日、秘密結社ショッカーを統括していた首領は仮面ライダー1号と仮面ライダー2号に追い詰められて浜名湖のアジト共々爆死し、世界に平和が訪れたように見えた。だがその直後、ショッカーが生み出した最強の戦士・仮面ライダー3号が現れる。1号と2号は最後の力を振り絞り立ち向かったが、3号の圧倒的な力に敵わず戦死してしまう。ショッカーは総力を挙げて復活し、ついに世界征服を達成する。
そして時は流れて2015年の現代。それまでの戦いと同様にロイミュード102を倒した仮面ライダードライブ / 泊 進ノ介と詩島 霧子が見上げた空が、緑色の光で覆われる。その光に包まれた瞬間、世界はショッカーによって完全に支配された末世へと改変された。そこは1号と2号の後に続々と生み出されたライダーたちが「正義」と「悪」の二派に分かれており、正義のライダーたちは世界をショッカーから解放するため、ショッカーに洗脳された悪のライダーたちはショッカーライダーとして正義側のライダーを完全抹殺するため、互いに戦う世界となっていた。だが、霧子だけはこの改変された世界に違和感を感じていた。
改変された世界で進ノ介はショッカーライダーに属しており、「全ての仮面ライダーは自分が倒す」と息巻いていたが、正義のライダー・仮面ライダーBLACK / 南 光太郎の「子供たちの未来を守る」という正義の叫びを聞いたことに加え、それとは対照的に平然と子供を盾に取るショッカーの姿を見て、「間違っているのは自分たちではないか」との疑念を抱くようになる。そんな折、霧子が傷ついた光太郎を匿ったことで、進ノ介もショッカーへの反逆者とみなされてしまい、追われる身となってしまう。
光太郎や本願寺、そして霧子までもがショッカーの手によって倒されてしまい、絶望に打ちひしがれる進ノ介の前に黒井 響一郎と名乗る男が現れた。「正義に目覚めた者同士、協力してショッカーを倒そう」と提案する響一郎に、進ノ介も同意して走りだす。だが、響一郎こそ、この狂った歴史を生み出した元凶の仮面ライダー3号であることに、進ノ介は気付いていなかった。
仮面ライダー3号は何故生まれたのか?狂った歴史は正しく修復されるのか?あるいは、ショッカーの栄える暗黒の歴史が確定するのか?すべての鍵は、進ノ介が提案した「正義」と「悪」が雌雄を決する仮面ライダーグランプリのチェッカーフラッグを受けた勝者が握っている。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 スタッフ
監督:柴﨑貴行
脚本:米村正二
原作:石ノ森章太郎,八手三郎
製作:白倉伸一郎,武部直美,高橋一浩,大森敬仁,望月卓,井上千尋,佐藤現,矢田晃一,深田明宏
製作総指揮:佐々木基,疋田和樹
音楽:鳴瀬シュウヘイ,中川幸太郎
主題歌:及川光博「Who’s That Guy」
撮影:宮崎悟郎
編集:長田直樹
制作会社:東映テレビ・プロダクション
製作会社:「スーパーヒーロー大戦GP」製作委員会
配給:東映
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 キャスト
黒井響一郎 / 仮面ライダー3号(声):及川光博
ブラック将軍 / ヒルカメレオン(声):高田延彦
立花藤兵衛:井手らっきょ
ミツル – 江﨑政博
ナオキ – 佐藤光将
シゲル – 佐野代吉
桜井侑斗 / 仮面ライダーゼロノス(声):中村優一
詩島剛 / 仮面ライダーマッハ(声):稲葉友
乾巧 / 仮面ライダーファイズ(声):半田健人
橘朔也 / 仮面ライダーギャレン(声):天野浩成
南光太郎 / 仮面ライダーBLACK(声)→仮面ライダーBLACK RX(声): 倉田てつを
仮面ライダードライブ
泊進ノ介 / 仮面ライダードライブ(声):竹内涼真
詩島霧子:内田理央
沢神りんな:吉井怜
西城究:浜野謙太
本願寺純:片岡鶴太郎
追田現八郎 / チーターカタツムリ(声):井俣太良
手裏剣戦隊ニンニンジャー
伊賀崎天晴 / アカニンジャー(声):西川俊介
加藤・クラウド・八雲 / アオニンジャー(声):松本岳
松尾凪 / キニンジャー(声):中村嘉惟人
伊賀崎風花 / シロニンジャー(声):矢野優花
百地霞 / モモニンジャー(声):山谷花純
伊賀崎好天 : 笹野高史