ザ・リング2は、2005年公開のアメリカ合衆国の映画。『ザ・リング』の続編作品。中田秀夫監督がハリウッド・リメイク版に挑戦している。主演は前作に続き、ナオミ・ワッツが務める。全米初登場ナンバーワンを記録した本作はホラーの要素以外にも親子愛をテーマにし、ドラマティックな作品に仕上がっている。
ザ・リング2 映画批評・評価・考察
ザ・リング2(原題:The Ring Two)
脚本:30点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計81点
エイダン役のデヴィッド・ドーフマンが、天才子役ぶりを発揮、これ以上ないほど素晴らしい演技で今作でも作品に大きく貢献している。レイチェル役のナオミ・ワッツも母親の息子への強い愛を表現できているのでホラーというより母子の絆の物語になっている。ラストのスッキリ感はハリウッド的でもある。VFXを効果的に使っている点などは好感が持てるし、恐怖から感動へ繋ぐラストは良かった。
ザ・リング2 あらすじ(ネタバレ)
「ザ・リング」で描かれた事件から6か月後。
サマラの呪いの恐怖を体験したレイチェルは、サマラから逃れるためにシアトルから、片田舎アストリアへとエイダンと共に引っ越して小さな新聞社に就職。ある日ラジオから、10代の男性が死亡しているのが発見されたとの情報が入り、現場へ向かった。そこで遺体を確認し、顔が異様に歪んで死んでいるのを見たレイチェルは、サマラの呪いがまだ存在しているのを確信して、犠牲者の家にあったテープを焼却する。
その後、トイレでエイダンの前にサマラが現れたり、母子で鹿に襲われたりし、おかしくなったエイダンがレイチェルに「しゃべらないであの子が現れるから」といったりする。低体温症になった我が子を救うため、サマラが養子だということからシアトルに戻り、養子相談所、島の家、聖マグダグレン女性の家で調べ、サマラの実母だというエヴリンに会いに精神病院に行く。エイダンが「僕は眠らない」というので睡眠薬を飲ませ、水死状態に置くと、サマラが出ていき、レイチェルはテレビの井戸の中に引き込まれ、どうにか脱出して、エイダンに起こされる。意識を取り戻したレイチェルは「すべて終わった」とエイダンを抱き締めた。
ザ・リング2 スタッフ
監督:中田秀夫
脚本:アーレン・クルーガー
原作:鈴木光司
製作:ウォルター・F・パークス,ローリー・マクドナルド
製作総指揮:マイク・マッカリ,ロイ・リー,ニール・A・マクリス,ミシェル・ウェイスラー
音楽:ヘニング・ローナー,マーティン・ティルマン
撮影:ガブリエル・ベリスタイン
特殊メイクアップ:リック・ベイカー,カズ・ヒロ
編集:マイケル・N・ヌー
配給:ドリームワークス
ザ・リング2 キャスト
レイチェル・ケラー:ナオミ・ワッツ
マックス・ローク:サイモン・ベイカー
エイダン・ケラー:デヴィッド・ドーフマン
サマラ・モーガン:ダヴェイ・チェイス
エヴリン:シシー・スペイセク
エミリー:エミリー・ヴァンキャンプ
エマ・テンプル:エリザベス・パーキンス
マーティン:ゲイリー・コール
イーブル・サマラ:ケリー・ステイブルス