ゴーン・ガール 82点

ゴーン・ガール

映画批評・備忘録

2012年に発表された同じタイトルの小説の映画化で、作者のギリアン・フリンは映画の方の脚本も手がけている。また、同小説は実話が参考にされ執筆されている。

映像の美しさと独特の暗い雰囲気はデヴィッド・フィンチャー監督ならではの見せ方で長時間の映画にも関わらず、映像と脚本が卓越したセンスのためか折れることなく見ていられる。ベン・アフレック演じるニック側の視点に立つのか、ロザムンド・パイク演じるエイミー側の視点に立つのかで感情移入の違いはあるだろうし、ラストの受け取り方や印象も変わってくるようにできている。監督の技量は相当なものだと思えるが、面白いか面白くないかは別問題で、作品としては傑作というものでもないし、エイミーに翻弄され、名誉も命も失った一途なデジーという存在の哀れさとか。。。。相当後味悪いんですけど。。。

採点の内訳

脚本:35点
演技・演出:15点
撮影・美術:18点
編集:7点
音響・音楽:7点

合計82点

タイトル

ゴーン・ガール (原題:GONE GIRL)

あらすじ

5回目の結婚記念日の朝、ニック・ダンは妻のエイミーが失踪したことに気づく。人気児童文学のモデルにもなったエイミーの失踪でメディアは過激化し、夫ニックの不可解な行動や結婚生活にまつわる嘘によって、彼がソシオパスであり妻を殺したと世間は考えるようになる。回想シーンではのミズーリ州ノース・カ、のちに発見される日記が引用され、エイミーから見たかつて幸せだった結婚生活が崩壊していく様が描かれる。夫妻は不況の影響で仕事を失い、ニックの母親がガンになったため、エイミーが愛するニューヨーク市から彼の地元である片田舎ーサジへ引っ越さなければならなかった。母親が亡くなった後も、ニックは地元に残り、妻に出資させて妹とバーの経営し、地元の短大で講師を始める。エイミーは、ニックが仕事と偽って出かけ、隠れて元教え子と浮気をしているのを見つけ、彼が自分と出会ったころと同じしぐさを浮気相手にしているのを見て怒りに震える。地元警察の女性刑事ロンダ・ボニーは取り調べで、ニックが妻の日常や妊娠を知らなかったこと、夫妻には金銭的問題や家庭内暴力があったこと、エイミーが銃を求めていたことを明らかにする。そして台所の床からは、人が撲殺されたとしか思えない大量の血液をふき取った痕跡があった。証拠は全て彼に不利なもので、ニックは第一容疑者として逮捕される。
場面は一転して失踪当日車を運転するエイミーを映し出す。エイミーは実は生きており、殺されたように見せかけていたのはニックの浮気に対する復讐であった。不利な証拠となった彼女の日記はあらかじめ彼に疑いが向くように真偽織り交ぜて書かれたものであった。床から拭かれた血、飛び散った血痕と壊れたコーヒーテーブルは、すべてエイミーが失踪当日に、ニックが彼女を殺害する際に争った跡に見せかけるために仕込んだものであった。またエイミーは近所の妊婦ノエル・ホーソーンと仲良くなり、彼女の尿を盗み妊娠を偽装していた。エイミーは遠く離れたモーテルでナンシーと名乗り、外見を変え、ニックが妻殺害で死刑になるのを待ちわびた。
ところが計画の成功まであと一歩のところで、エイミーはモーテルの部屋で新生活のために持ち歩いていた数千ドルを、何らかの事情で警察にとどけでられないとみてとったモーテルの宿泊客の男女に盗られてしまう。彼女に残ったのは車だけで、行く当てが無くなった彼女は必死な思いで、元彼で数年前に彼女が接近禁止令を出した裕福なデジー・コリングスに電話をかける。エイミーはデジーにニックが殺そうとしたから逃げたと言う。デジーはついにエイミーが自分のものになったと喜び、湖にある自分の別荘に匿うことにする。
ニックはエイミーが彼を破滅させようとしていることに気づき、双子の妹マーゴに無実を訴える。メディアのニックに対する反感が強まる中、兄妹は夫が妻を殺害したケースを専門とする弁護士タナー・ボルトを雇い、ニックの世間に対する印象を向上させようとする。トークショーでの独占会見を行おうとした矢先、記者会見でニックの元生徒で浮気相手であるアンディが不倫を告白し、しおらしく反省してみせた。タナー弁護士とマーゴはニックは頭を抱えるが、ニックはトーク番組に出演することにし、夫として完璧でなかったことを謝罪し、エイミーに家に帰ってきてほしいと訴える。彼の話で世間の印象が変わり始め、エイミーの彼に対する想いが再び芽生え始める。
エイミーは逃走計画を練る。豪邸の監視カメラを用いてデジーが彼女をレイプしたかのように演じ、ワインボトルを用いて自身の性器を傷つける。翌日、エイミーはデジーを誘惑し性行為中にカッターで彼の首を掻っ切る。彼女はテレビ局のスタッフが張り込んでいる家の前まで血塗れで戻り、記者にデジーに誘拐されレイプされたと主張し、ニックの無実を訴える。タナーには何もできなくなり、ボニーは彼女を不信に思うが、世間の彼女への同情からFBIは事件を解決済にする。
盗聴されないようにシャワーでニックを裸にし、エイミーは殺人と復讐を認める。彼女は番組で見た妻の帰宅を嘆願する男こそ彼女が結婚した男であり、これからもそうであって欲しいと言う。ニックは妻と別れ、嘘を暴きたいと願う。
テレビ番組でのインタビュー前にエイミーは精子バンクで溜めていたニックの精子を使い妊娠したことを告白する。ニックは怒りのあまり壁に彼女の頭を打ち付けるが、子供に対して責任感を抱く。双子の妹マーゴの反対にも関わらず、ニックはエイミーと人生を共にすることを決め、夫妻は番組で子供を待ち望んでいると発表する。

スタッフ

監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ギリアン・フリン
原作:ギリアン・フリン『ゴーン・ガール』
製作:レスリー・ディクソン,ブルナ・パパンドレア,リース・ウィザースプーン,セアン・チャフィン
音楽:トレント・レズナー,アッティカス・ロス
撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集:カーク・バクスター
製作会社:ニュー・リージェンシー・ピクチャーズ
配給:20世紀フォックス

キャスト

ベン・アフレック
ロザムンド・パイク
ニール・パトリック・ハリス
タイラー・ペリー
キャリー・クーン
キム・ディケンズ
パトリック・フュジット
ケイシー・ウィルソン
ミッシー・パイル
セーラ・ウォード
エミリー・ラタコウスキー
キャスリーン・ローズ・パーキンス
リサ・ベインズ
デヴィッド・クレノン
スクート・マクネイリー
ボイド・ホルブルック
ローラ・カーク
シド・ストリットマター
レオナルド・ケリー=ヤング

予告編

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