グリーンマイル 94点

グリーンマイル

映画批評・備忘録

表現方法を一歩間違えれば、B級ホラー映画になっていたかもしれない感動の映画作品。原作がキングなのでホラー要素がかなりあり、監督・脚本のフランク・ダラボンのさじ加減が絶妙だったと言える。ジョン・コーフィ役にマイケル・クラーク・ダンカンを抜擢したのは大正解で、彼の筋肉質な巨体でありながらも、繊細さを感じる美しく暖かい瞳と低音の優しい声が奇跡を起こす男としてインパクトがあり、彼が善人であると観客に信じさせる事で感動を後押しし、悲劇に涙することに繋がっている。とことん嫌な奴パーシー役のダグ・ハッチソンの最高に嫌な奴を演じ切る才能も素晴らしい。

※劇中、ミスター・ジングルスというネズミが登場する。このネズミは当初、演技の6割のみを本物の演技として、残りはCGでカバーするという予定だったが、アニマル・トレーナーのブーン・ナールと第二班監督チャールズ・ギブソンの演出があまりに見事だったため、最終的に99%のシーンが実物のネズミの演技によって行われた。

採点の内訳

脚本:39点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:10点
音響・音楽:9点

合計94点

タイトル

グリーンマイル(原題:The Green Mile)

あらすじ

1932年、アメリカの刑務所。死刑囚監房で看守を務めるポールのもとに、一人の大男が送られて来る。双子の少女を強姦殺人した罪を持つ死刑囚ジョン・コーフィは、その風貌や罪状に似合わないほど弱く、繊細で純粋な心を持っていた。これと同時期に、知事の妻の甥であるパーシーが看守となり、傲慢な態度で他の看守たちから嫌われる存在になる。
ある時、コーフィは触れるだけでポールの重い尿路感染症を治してしまう。彼はその後も、パーシーに重傷を負わされたネズミのミスター・ジングルスの命を救い、これを見た看守たちは、彼はその不思議な力を神から授かった特別な存在なのではと考え始める。同時にポールは悩む。コーフィが電気椅子に送られること、それを行う自分たちは大きな過ちを犯しているのではないかと。
しばらくして、ウィリアム・ウォートン―通称“ワイルド・ビル”という凶悪な死刑囚が送られてくる。コーフィはハルの妻・メリンダから吸い取った病気をすぐに吐き出さず、パーシーに移した。パーシーは錯乱状態となってウォートンを銃で撃ち殺し、まもなく精神病院に送られた。それからコーフィはポールの手を取って双子の少女の殺人事件の真相を伝え、ポールはウォートンが双子の少女を殺害した真犯人だったと知る。
しかし、コーフィの冤罪を覆す証拠は存在せず、死刑執行が決定される。ポールたちはコーフィに脱獄を勧めるが、「毎日のように、世界中の苦しみを感じたり聞いたりすることに疲れたよ」と言いコーフィはそれを拒否して死ぬことを選んだ。数日後、コーフィは電気椅子に送られ、ポールの手で処刑された。
その後、ポールは108歳になっても健康に生き続け、ミスター・ジングルスも60年以上生き続けていた。これはコーフィの力の副作用によるものだったが、ポールは自分がコーフィを処刑したことで神から罰を与えられ、家族や友人全員より長生きすることになると信じている。そしてミスター・ジングルスの異常な長寿ぶりから、自分が死ぬのは遠い先のことだろうと考えている。

スタッフ

監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
製作:フランク・ダラボン,デヴィッド・ヴァルデス
音楽:トーマス・ニューマン
撮影:デヴィッド・タッターサル
編集:リチャード・フランシス=ブルース
製作会社:キャッスル・ロック・エンターテインメント,ドリームワークス

キャスト

トム・ハンクス
デヴィッド・モース
バリー・ペッパー
ジェフリー・デマン
ダグ・ハッチソン
ジェームズ・クロムウェル
マイケル・クラーク・ダンカン
サム・ロックウェル
マイケル・ジェッター
ボニー・ハント
パトリシア・クラークソン
ゲイリー・シニーズ ※登場シーンカット
グラハム・グリーン
ハリー・ディーン・スタントン
ウィリアム・サドラー
ダブス・グリア

予告編

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