カメラを止めるな! 81点

カメラを止めるな!

2017年製作、公開の日本映画。映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざまな挑戦に満ちた野心作。200万人を超える観客動員を記録する異例の大ヒットとなりました。製作費300万足らずで興行収入30億以上を上げています。

カメラを止めるな! 映画批評・備忘録


カメラを止めるな!

脚本:37点
演技・演出:12点
撮影・美術:15点
編集:10点
音響・音楽:7点
合計81点


話題を集め過ぎて、視聴前のハードルがかなり上がってしまったので話題前に見た方とは驚き具合が違ってくるかと思います。今作品を要約するとワンカットゾンビドラマの舞台裏を描いたコメディ作品だと思います。または、家族の絆を描いたハートフルコメディ作品でも良いかもしれません。見終わった後になぜかジャンルが違う『蒲田行進曲』『キネマの天地』を思い出してしまいました。

今作は、予備知識が無い場合、オープニングから始まる37分間のモキュメンタリーの手法で描かれたゾンビ・ドラマで挫折してしまい、クソつまらない映画という評価なってしまう可能性があります。ある程度寛容な気持ちがないとこの映画を楽しめないかもしれませんし、むしろ予備知識がある方が良いかもしれません。それは俳優の演技力が未熟なことで、前半と後半の演技差があまり感じられないなぁと感じますし、脚本が良いだけに、後半の演技もうちょっとなんとかならなかったのかなと思えてきます。演技している人を演技するのは難しいのは分かりますが。。。リメイクするなら『ショーン・オブ・ザ・デッド』のキャストでお願いしたいです。

低予算なのに特撮がいい感じだなぁと思ったんですが、撮影の曽根剛と特殊メイクの下畑和秀は、『血まみれスケバンチェーンソー』でもいい感じに撮っていたので、無名かもしれませんが良いスタッフに恵まれてると思います。ワンカットゾンビのシーンは、『武器人間』あたりのカメラワークを参考にしてそうです。

この作品の多くの評価の受けが良いのは、ちゃんと愛を描けてるところにもあると思います。海外の評価が高いのも頷けます。ハッピーな気持ちになりますしw

パクリ問題について
映画の着想の元となった舞台『GHOST IN THE BOX!』を公演した劇団PEACEの主宰を務めていた和田亮一が、本映画の著作権は自身と劇団側にあると告発した記事が、2018年8月21日発売の週刊誌「FLASH」に掲載された。和田は本映画の鑑賞当初は「全然別物になっていた」「あの頃作ってた作品がこんな感じで命を与えられてて、本当にうれしかった」と感想を綴っていたが、8月の拡大公開時より「原案」として舞台名がクレジットされていることについて、あくまで「原作」であると主張している。

製作元のENBUゼミナールは映画公式サイト上で即日声明を出し、ストーリーは舞台と全く別物であり法的に著作権侵害が生じていることはない旨を発表し、監督・脚本の上田慎一郎も自身のツイッターで「舞台から着想を得た上で自身が脚本・監督・編集して作ったオリジナル作品だと思っている」と発言した上で、「和田や劇団側の主張にも耳を傾け、円満な解決を目指したい」と発言した。なお、上田は製作時の段階で舞台の作家側に快諾をもらった旨を綴っており、公開後も各種インタビューで舞台から着想を得たことを公言している。


カメラを止めるな! あらすじ

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。映画史をぬり変えるワンカットゾンビサバイバル!……を撮ったヤツらの話。

カメラを止めるな! スタッフ

監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎
原案:劇団PEACE「GHOST IN THE BOX!」
製作:市橋浩治
音楽:鈴木伸宏&伊藤翔磨,永井カイル
主題歌:山本真由美「Keep Rolling」
撮影:曽根剛
編集:上田慎一郎
制作会社:PANPOKOPINA
製作会社:ENBUゼミナール
配給:ENBUゼミナール=アスミック・エース

カメラを止めるな! キャスト

日暮隆之
演 – 濱津隆之
映像監督。バラエティ番組の再現ドラマやカラオケの背景映像などの仕事が主で、「早い」「安い」「質はそこそこ」な仕事を取り柄とする。新規に開局するゾンビ映画専門テレビ局「ゾンビ・チャンネル」の開局記念企画として、約30分ノーカット生中継のゾンビドラマ『ONE CUT OF THE DEAD』の制作依頼を受ける。
日暮真央
演 – 真魚(幼少期 – 左右田陽菜
日暮監督の娘で大学生。父と同じ映像制作の世界に足を踏み出すが、こだわりの強さとやる気が空回りしてなかなかうまくいかない。妥協を重ねる父の作品には興味がない様子。神谷のファンで、晴美に誘われ父の制作現場に出向く。
日暮晴美
演 – しゅはまはるみ
監督の妻。元女優だが、役に入り込みすぎる性格から業界追放同然の引退に追い込まれた。以来、代わって打ち込めるものを探し多数の趣味に手を出すが長続きしない。夫の仕事については、その台本を暗記するほどに読み込む、良き理解者である。
松本逢花
演 – 秋山ゆずき
ノーカットドラマ主演の女優役アイドル。「自分は構わないが事務所が」という口実で演出に複数のNGを出し「よろしくでーす」という気のないセリフで締めてしまう。
演ずる秋山はENBUゼミナール組ではなく、監督の上田の作品には3作目の出演となる、監督推薦のゲストとして本作品に参加。
神谷和明
演 – 長屋和彰
ノーカットドラマの男優役。かなりの売れっ子であるイケメン俳優である。役作りにおいては監督との議論も辞さないなど、真面目でこだわりの強い性格。
細田学
演 – 細井学
ノーカットドラマのカメラマン役。中年男性。かわいがっている娘がいる。自称「最悪の人生」をおくっている。
山ノ内洋
演 – 市原洋
ノーカットドラマの助監督役。メガネをかけている気弱な俳優。
山越俊助
演 – 山﨑俊太郎
ノーカットドラマの録音マン役。監督助手に対して事前にメールで細かな条件を複数指定してくる面倒臭い性格。
古沢真一郎
演 – 大沢真一郎
「ゾンビ・チャンネル」のラインプロデューサー。この企画の責任者だが、性格は適当。
笹原芳子
演 – 竹原芳子
「ゾンビ・チャンネル」のテレビプロデューサー。この企画の総責任者だが、性格は超適当。
吉野美紀
演 – 吉田美紀
監督助手のスタッフ。いわゆる中堅AD。いつも帽子をかぶっている。
​栗原綾奈
演 – 合田純奈
監督助手のスタッフ。いわゆる新米AD。稀に方言が出る。
松浦早希
演 – 浅森咲希奈
撮影助手のスタッフ。「ダサい撮り方が逆にかっこいい」という考えを持っている。
谷口智和
演 – 山口友和
撮影のスタッフ。松浦の「あえてダサく撮る」センスに閉口気味。
演ずる山口はシネマプロジェクト第7弾のもう1作品の監督・岡元雄作の推薦を受け本作品に参加。
藤丸拓哉
演 – 藤村拓矢
音響効果のスタッフ。関西弁。
演ずる藤村は山口と同じく岡元の推薦を受け本作品に参加。
黒岡大吾
演 – イワゴウサトシ
ノーカットドラマの監督役。台本をよく読みこもうとしている。
相田舞
演 – 高橋恭子
ノーカットドラマのメイク役。人妻で、生まれたばかりの赤ん坊(演 – 上田朔太郎)がいる。
温水栞
演 – 生見司織
特殊造形・特殊メイクのスタッフ。ベテラン。

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