エイリアン4 75点

エイリアン4

映画批評・備忘録

原題の「Resurrection」は「復活」を意味しており、前作『エイリアン3』のラストで自決したはずのリプリーとエイリアンの復活、完結したと思われたシリーズの復活の両方を表している今作は、監督に『デリカテッセン』『アメリ』などで知られるフランスのジャン・ピエール・ジュネが起用された。過去3作では、エイリアンによる殺戮シーンは場面が切り替わるなどの手法を用いていたために詳細は描かれなかったが、今作ではエイリアンによる人体破壊シーンや臓物露出シーンが大量に描かれ、シリーズ中最もグロテスクな殺戮シーンが満載となっている。

魅力的なアンドロイドを演じたウィノナ・ライダーや豪傑感漂うロン・パールマン、変人感丸出しの将軍役ダン・ヘダヤ、癖があり過ぎる狂気のドクター役をブラッド・ドゥーリフが演じるなどテイストの違う個性派をよく集めたものです。シガニー・ウィーバーとウィノナ・ライダー以外は、名悪役・バイプレイヤー達の濃いなぁ~と思える演技が光ります。

エイリアン4は、人間のエゴが出過ぎている描写が多いことに監督の説教臭さを感じてしまい、個人的には3より嫌いかもしれません。現代医学じゃないのにクローン失敗しすぎは、明らかに人間のエゴってこんなんやでぇ~を表現するためにそうした感が強すぎる。

※4度目の出演になったシガニー・ウィーバー

リプリー役のシガニー・ウィーバーは当初出演しない意向であったが、本作のリプリーが過去作とは似て非なる別個体のクローンであるという設定に納得し、許諾した。作中でクローン・リプリーの驚異的な運動能力を示す場面として後ろ向きのままバスケットボールの超ロングシュートを決めるシーンがあるが、これはCGや特撮ではなく、ウィーバー自身が多くのリハーサルの末にNG無しの1テイクで決めた本物のシュートである。その際ジョナー役のパールマンと現場のスタッフが思わず拍手喝さいをし、現場の空気がヒートアップしてしまったため、ジュネは「編集でそれを隠すのが大変だった」と語っている。

採点の内訳

脚本:25点
演技・演出:16点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:8点

合計75点

タイトル

エイリアン4(原題:Alien: Resurrection)

あらすじ

前作の舞台であるフューリー宇宙刑務所において、主人公リプリーはエイリアン・クイーンを体内に宿したまま溶鉱炉に身を投じ、永きに渡るエイリアンとの戦いに幕を下ろした。
だが、それから200年後。リプリーは軍の実験宇宙船「オーリガ」で、フューリー宇宙刑務所に残されていた血液から、科学者らの手によりクローンとして再生される。その目的は、リプリーの体内に残されたエイリアン・クイーンの摘出であり、エイリアンを繁殖させて軍事兵器として利用することであった。リプリーの存在はあくまでも副産物に過ぎなかったが、クローン化の過程で彼女の遺伝子はエイリアンの遺伝子と融合しており、科学者らにとって興味深い実験材料であった。
そんな人間たちの意図を嘲笑うかのように、復活した無数のエイリアンは仲間のエイリアンを殺して、その体液の酸で床を溶かすという巧妙な手口で逃亡し、研究者や軍人たちを次々と虐殺していく。リプリーは本能的にエイリアンを「敵」と見なし、エイリアンを植えつける苗床である生きた人間を輸送してきた宇宙貨物船「ベティ」のクルーと共に、オーリガからの脱出を試みる。
その脱出のさなかリプリーは、進化の末に子宮を得たエイリアン・クイーンから、人間とエイリアンのハイブリッド生物「ニューボーン」が誕生するのを目撃する。ニューボーンは母親であるクイーンを殺害し、自分と同じ人間とエイリアンの遺伝子を併せ持つリプリーを母親と思い込む。自分は人間なのか怪物なのか、その答えを出しかねていたリプリーは、仲間を救うためにニューボーンへ立ち向かう。

スタッフ

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
脚本:ジョス・ウィードン
製作:ゴードン・キャロル,デヴィッド・ガイラー,ウォルター・ヒル,ビル・バダラート
音楽:ジョン・フリッゼル
撮影:ダリウス・コンジ
編集:ハーヴ・シュナイド
製作会社:Brandywine Productions
配給:20世紀フォックス

キャスト

シガニー・ウィーバー
ウィノナ・ライダー
ロン・パールマン
ドミニク・ピノン
ダン・ヘダヤ
J・E・フリーマン
ブラッド・ドゥーリフ
ゲイリー・ドゥーダン
マイケル・ウィンコット
レイモンド・クルス
キム・フラワーズ
リーランド・オーサー

予告編

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