エイリアン2 91点

エイリアン2

エイリアン2 映画批評・備忘録

SFホラーとして制作された前作『エイリアン』から作風を一変し、当時『ターミネーター』で一躍名を馳せたキャメロンを脚本・監督に迎え、原題通り無数に繁殖したエイリアンと未来兵器に身を固めた兵士との戦いを描くアクション映画として製作された。原題:Aliens(エイリアンズ)なので、エイリアン2という続編を意識して製作されたものではなく、第一作を超えるべく、キャメロン監督の並々ならぬ意欲的な作品として見れる。時が流れても全く古さを感じないSF映画はそうそう生まれていないことからも今作も含めていかにエイリアンシリーズが凄い作品なのかと感じずにはいられない。

※1986年のアカデミー賞では視覚効果賞、音響効果編集賞を受賞。
※2009年にイギリスのエンパイア誌が「史上最高の続編映画」を発表し本作が1位となった。また全米でも一般人を対象にした同様のアンケートが行われた際も、1位に選ばれている。

エイリアン2 採点の内訳


脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計91点

エイリアン2 タイトル

エイリアン2(原題:Aliens)

エイリアン2 あらすじ(ネタバレ)

《序盤〜惑星LV-426へ向かうまで》ノストロモ号の惨劇からの唯一の生存者、エレン・リプリーの乗った脱出艇は、地球周回軌道付近の宙域で発見・救助される。病院で長期間の冷凍睡眠から目覚めたリプリーは、ウェイランド・ユタニ社の社員バークから、57年間も宇宙を漂っていた事、そして当時11歳になろうとしていた娘アマンダがつい最近、自分より先に年老いて他界した事を告げられる。会社の査問会ではノストロモ号を爆破した責任を問われ、エイリアンとの遭遇については証拠不足でその存在自体を誰も信じなかった。実はノストロモ号が着陸した小惑星(LV-426)は今やテラフォーミングの対象となり、すでに多くの入植者たちが居住しているのだ。リプリーは精神異常を疑われ、航海士としての資格も剥奪されてしまう。その後リプリーは倉庫で作業員として働くことになったが、チェストバスターが自分の胸を突き破る悪夢に毎晩うなされる。やがてLV-426からの連絡が途絶え、入植民157人が消息を絶った。調査のため植民地海兵隊が派遣されることとなり、リプリーには航海士の資格の再付与を条件に戦略アドバイザーとしてバークと共に同行して欲しいと持ちかけられる。当初は断ったリプリーだったが、毎晩繰り返される悪夢に、己のトラウマに決着を付けるべく同行を決意する。海兵隊の宇宙戦艦スラコ号に同乗し海兵隊員達と共にLV-426に向かうリプリー。航行中、乗組員のビショップがアンドロイドだと知り、前作でのアッシュとの軋轢を思い出し露骨な不快感を示す。海兵隊員との作戦会議の際、エイリアンの危険性を必死に隊員達に訴えるリプリーだが、この時点ではほとんどの隊員がさほど危機感を感じておらず、冗談混じりに茶化すばかりであった。

《LV-426への到着〜エイリアンとの初戦闘まで》一同は降下艇でLV-426に降着。地表に降り立ち装甲兵員輸送車(APC)でコロニーの施設へと潜入する。そこには奇妙に破壊された廃墟と入植者たちの残した抵抗の痕跡があったが、施設は無人だった。次の施設に移動すると、医務室の大型実験用カプセルに数体のフェイスハガーが保存されており、2匹はまだ生きている。入植者達がエイリアンと接触していた事がこれではっきりした。さらに1人の少女を発見し保護する。ニュートと名乗る少女は、通風管の中を逃げ回りただ1人生き延びていたのであった。コロニーの見取り図を調べていた海兵隊員は、惑星大気改造用の環境システム施設内に多数の生命体反応を探知し、APCで進入する。しかし、そこはすでに無数のエイリアンたちの巣窟と化していた。エイリアンの繭にされた入植者達が大勢捕らわれており、中にはまだ意識のある者もいたが、もう救う事は出来ない段階であった。エイリアンの大群に囲まれて奇襲を受け、発砲を禁じられた隊員達は次々と犠牲となっていく。現場は大混乱し、APCで指揮を執っていたゴーマンはパニックで硬直する始末。リプリーはゴーマンの制止を振り切り、強引にAPCを運転し隊員達の救助に向かうと、辛うじて撤退して来た生存者達を乗せて、エイリアンの巣窟からどうにか脱出する。現場からの撤退に成功した隊員はヒックス、ハドソン、バスクエスの3名だけであった。的確な指揮を執れず被害を拡大させたゴーマン中尉にバスクエスは激怒。そのゴーマンが脳震盪で気絶中だったため、指揮権を引き継いだヒックス伍長の決断で降下艇に連絡し、スラコ号への撤退と核攻撃によるエイリアン殲滅が決定するが、降下艇内にもすでに地上からエイリアンが潜入しており、それに気づかず離陸したパイロットたちは殺害され降下艇は墜落、スラコ号への帰還手段は失なわれてしまう。

《LV-426基地内での籠城〜バークの企み》彼らは残った武器を集め、コロニーの司令室内にバリケードを築き、通路内にセントリーガンを設置し篭城する。そこへビショップから更に悪い知らせが来る。墜落した降下艇の爆発で、環境システム施設の電気系統に障害が発生し、核融合炉の冷却システムが停止したため、4時間後に大爆発することが判明する。唯一の手段は、スラコ号から予備の降下艇を遠隔操作で誘導し脱出することで、唯一降下艇を遠隔操作できるビショップが1人パイプ内を移動して通信施設へと向かう。その間、セントリーガンでエイリアンの大群の撃退に成功した一同はひと時の休息を得ると、リプリーはニュートに寄り添い仮眠を取るが、実験用カプセルから出てきたフェイスハガーの襲撃を受けてしまう。枕元に置いたはずの銃が隣の部屋に移動されている事から、彼女はこれが人為的な状況だと悟ると、火災報知機を利用して助けを呼び、駆け付けたハドソンらがフェイスハガーを撃退。2人が襲われたのはエイリアンを持ち帰ろうとするバークの企てであり、意見が対立したリプリーをニュートもろともフェイスハガーに襲わせ、エイリアンを寄生させようとしたのだった。この外道な企みに一同は激怒し、ヒックスはバークを処刑しようとまでするが、まさにそのさなか、突然電源が切られ天井裏から忍び込んできたエイリアンたちが大挙して襲撃して来た。

《コロニー内での戦闘〜スラコ号への脱出》まずハドソンが犠牲となり、どうにか医務室に退避しようとする一同だが、バークが1人で先に医務室に立て篭り鍵を閉めてしまう。しかしバークが逃げ込んだ先にもエイリアンが入り込んでおり、バークも餌食になる。行き場を失ったリプリーたちは、ニュートの案内で通風管の中を伝って必死に逃げる。バスクエスは殿(しんがり)で迎撃するが、近距離でエイリアンを撃ったために強酸の返り血を浴びて動けなくなる。救出に戻って来たゴーマンの拳銃も弾が尽き、狭い通風管の中で前後をエイリアンに挟まれると、追い詰められた2人は手榴弾で自爆を遂げる。その爆風でニュートがダストシュートに落ちはぐれてしまい、あらかじめニュートに渡していた発信器を頼りに救出に向かうリプリーとヒックスだが、わずかに間に合わずニュートはエイリアンに拉致されてしまう。さらにヒックスも負傷。リプリーとヒックスはビショップが遠隔操作で誘導した降下艇に乗り込むが、リプリーは自分が戻るまで脱出しないようビショップに言付け、自ら武器を取りニュートを助け出すために単身エイリアンの巣窟へと引き返す。そこで繭にされていたニュートを寄生される直前に救出するが、辺りを見るとそこには大量のエイリアンの卵があり、なおも卵を産み続ける巨大なエイリアン・クイーンが居た。リプリーは火炎放射器や手榴弾で無数の卵を破壊すると、クイーンがこれに激怒し、産卵管を切り離し襲い掛かってくる。大気改造システムの大爆発が迫る中、辛くも降下艇に逃げ込んだリプリーたちは、LV-426から脱出し軌道上のスラコ号に帰還すると、初めはビショップを嫌悪していたリプリーは彼に感謝の言葉を述べた。

《クイーンとの対決〜エンディング》しかし、クイーンもまたスラコ号に潜入していた。ビショップの体を真っ二つに切り裂き、ニュートにも襲いかかる。リプリーはパワーローダーを操ってクイーンと対峙し、スラコ号のエアロックから宇宙空間に放逐する事に成功する。ニュートはリプリーを「ママ」と呼び抱き合う。その後生存者一同は冷凍睡眠に入った。

エイリアン2 スタッフ

監督 – ジェームズ・キャメロン
製作 – ゲイル・アン・ハード
製作総指揮 – ゴードン・キャロル,デヴィッド・ガイラー,ウォルター・ヒル
脚本 – ジェームズ・キャメロン
撮影 – エイドリアン・ビドル
美術 – ピーター・ラモント
編集 – レイ・ラヴジョイ
音楽 – ジェームズ・ホーナー
提供 – 20世紀フォックス,ブランディワインプロダクションズリミテッド,SLMエンターテインメントリミテッド

エイリアン2 キャスト

シガニー・ウィーバー
マイケル・ビーン
ランス・ヘンリクセン
キャリー・ヘン
ジェイ・ベネディクト
ホリー・デ・ジョン
クリストファー・ヘン
ビル・パクストン
ジェニット・ゴールドスタイン
ウィリアム・ホープ
マーク・ロルストン
アル・マシューズ
リッコ・ロス
シンシア・デイル・スコット
トレヴァー・スティードマン
ティップ・ティッピング
コレット・ヒラー
ダニエル・カッシュ
ポール・ライザー
ポール・マクスウェル
マック・マクドナルド
ウィリアム・アームストロング
スチュアート・ミリガン

エイリアン2 予告編

エイリアン2 商品情報