アルマゲドン 83点

アルマゲドン

アルマゲドン 映画批評・備忘録

映画批評家からの評価が散々なものの、観客の支持を受け、興行的には成功した映画。監督は「ザ・ロック」で魅せた、熱い男を描くのが上手なマイケル・ベイで、彼の特徴である「ベイ・ヘムBay-hem)」が今作でも多分に見られる。宇宙をテーマにした作品でありながら、キャラクター描写をストーリーのメインにおいているため、科学的根拠や検証は二の次にされており、評論家からの評価が芳しくない理由になっている。
それでも監督のマイケル・ベイに、ベン・アフレックが、最初から飛行士になるトレーニングをNASAに協力してもらった方が早いと提案し、NASA(アメリカ航空宇宙局)のバックアップのもと撮影が行われている。
ディザスタームービーというより、今作もディープ・インパクトと同じく人間ドラマをメインにしており、ディープ・インパクトとは描き方に違いがあっても両作とも作品の質が高く、この後に作られていく多くのディザスタームービーとは一線を画す作品だと思う。

※ヒロイン役のリヴ・タイラーの父親スティーヴン・タイラーが率いるエアロスミスが歌うテーマ曲「ミス・ア・シング (I DON’T WANT TO MISS A THING)」も全米ヒットチャートで4週連続1位を記録した。なお、ラストでハリーが小惑星に残ることになり娘と最期の交信をするシーンの撮影では、NASA側の画面に娘役リヴ・タイラーの実の父スティーヴン・タイラーを映し出し、よりリアルな演技をさせた。
このエアロスミスが歌うテーマ曲は賛否を大きく分け、アカデミー賞の歌曲賞とゴールデンラズベリー賞の最低主題歌賞に同時ノミネートされる珍事となった。

ベイ・ヘムBay-hem)について
ベイ・ヘムとは、マイケル・ベイ監督作品の現実では有り得ないような演出・展開を造語で表現しています。
作品の特徴として下記のものが挙げられる。
・斬新でスタイリッシュな映像
・テンポがよく、大胆な物語
・ド迫力のアクション(全ての監督作品にアクションが盛り込まれている)
・1つの作品に5回以上のハプニング
・戦う男たちの描写
・車のCMを手がけており、それらの演出が映画でも活かされていて、スティーヴン・スピルバーグをして「車をカッコよく撮らせたら彼の右に出る者はいない」と言わしめた(ほとんどの監督作でカーチェイスバトルが盛り込まれている)
・映像の色彩表現がカラフル
・カメラアングルが過剰なまでに動き回る演出で「画面酔い」を引き起こす観客が多く、「カメラが動きすぎ」という意見があるが、カメラアングルがよく動く作品は『バッド・ボーイズ2バッド』と『トランスフォーマー』のみ
・米軍が頻繁に登場し、実際の基地や兵士を使って撮影を行うことも多い。作中で軍を格好良く描くことが多いため、撮影許可が下りやすいという。

アルマゲドン 採点の内訳


脚本:30点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計83点

アルマゲドン タイトル

アルマゲドン(原題:Armageddon)

アルマゲドン あらすじ

20世紀末、宇宙空間で人工衛星を修理中のスペースシャトル「アトランティス」との交信が、唐突に途絶える。直前の映像を解析した結果、流星雨(Meteor shower)の直撃を受けたと判明。この流星雨は地球の大気圏を突破して、アメリカ東海岸からフィンランドに至る範囲に降り注ぎ、ニューヨークなどの都市に壊滅的打撃を与えた。さらなる調査によって、これはテキサス州の大きさに匹敵する小惑星が小惑星帯(Asteroid belt)へ衝突したことに伴うもので、しかも問題の小惑星は約18日後に地球へ直撃すると判明した。
NASA(アメリカ航空宇宙局)が立案した衝突を回避する唯一の手段は、小惑星の深部まで穴を掘り、内部で核爆弾を炸裂させて真っ二つに割り、軌道を変えるというものだった。この作戦を遂行するために「穴掘りのプロ」――すなわち石油採掘のスペシャリスト達が召集される。それは、大男のベアー、ギャンブル狂のチック、女狂いの天才ロックハウンド、大食漢のマックス、カウボーイ風の地質学者オスカー、ガールフレンドが2人いるフレディ、腕は立つが命令無視が多いA.J.、そして、彼らをまとめるハリーら、石油会社「スタンパー・オイル」の8人の社員たちである。そこに、ウィリアム・シャープ、ジェニファー・ワッツを始めとするNASAのクルー6人を加えた14人が計画に参加した。
NASAの計画は、新型スペースシャトル「フリーダム」「インディペンデンス」の2機を打ち上げ、途中ロシア宇宙庁の宇宙ステーション「ミール(Mir)」で液体酸素を補給、月の軌道で重力アシストを掛け、小惑星の後ろから接近するというものである。掘削用車両「アルマジロ」を用意し、ハリーたちはそれらを扱うための辛い訓練を乗り越えた後、チームを半分に分けて新型スペースシャトル2機に分乗し、小惑星へと向かうために飛び立った。
離陸こそ無事にできたものの、立ち寄った「ミール」が老朽化のせいで燃料漏れを起こし火災が発生、チームは危うく爆発に巻き込まれそうになりつつも脱出。「ミール」で単身勤務していたロシア人宇宙飛行士のレヴも加わり、手筈通りに月の軌道を通って小惑星の裏側へ回り込んで、着陸を試みる2機。ところが、小惑星を取り巻く大小の岩石が「インディペンデンス」に直撃して操縦不能に陥り、小惑星へ墜落。乗っていたNASAのクルーや、フレディ、オスカーたちを喪うも、A.J.とレヴ、ベアーは生き残り、「アルマジロ」を駆ってハリーたちの元へと急いだ。
一方、一応は着陸に成功した「フリーダム」だったが、そこは当初の予定とは異なる硬い酸化鉄の地盤の上であり、掘削作業は難航。掘削ドリルも1本を残しすべて破損してしまう。途中、アメリカ大統領が作戦に見切りをつけて核爆弾の時限起爆装置を起動させるも、地上にいたNASAのスタッフやハリーたちの抵抗によって地表での爆発を阻止できた。
最後のドリルを用いて掘削を進める「フリーダム」搭載の「アルマジロ」。されど、小惑星の地殻変動によるガス噴出で吹き飛ばされ、操縦席にいたマックス諸共爆発炎上してしまう。万事休すと思われたその時、A.J.たちの乗った「インディペンデンス」搭載の「アルマジロ」が合流し、作業を再開。掘削の穴はどうにか小惑星の中心にまで達し、核爆弾を設置。後は遠隔操作で起爆させるだけという段階まで来たのだが、地殻変動によって岩石が降り注ぎ、リモコンが壊れてしまう。
遠隔操作ができなくなった今、誰かが手動で起爆させなければならない。くじ引きの結果A.J.がその役を担うこととなるも、「フリーダム」から出る直前、見送りに来たハリーがA.J.の宇宙服に傷を負わせて無理矢理役目を代わり、彼を船内へ戻させた。起爆の準備を進めるハリーを尻目に小惑星からの離陸を試みる「フリーダム」だが、硬着陸や地殻変動の影響によるものかエンジンが起動しなくなっていた。それでも、レヴが「ロシア式の修理」と称して機械を叩いて直し、辛くも離脱に成功。そして、「フリーダム」が小惑星から無事離れたことを確認したハリーは、愛娘グレースに思いを馳せながら起爆スイッチを押す。斯くして、小惑星は大気圏突入前に割られて軌道が変わり、地球滅亡の危機は寸前で回避された。

アルマゲドン スタッフ

監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:ジョナサン・ヘンズリー,ジム・ヴァン・ウィック,チャド・オーマン
製作:ジェリー・ブラッカイマー,ゲイル・アン・ハード,マイケル・ベイ
原案:ロバート・ロイ・プール,ジョナサン・ヘンズリー
脚本:ジョナサン・ヘンズリー,J・J・エイブラムス
編集:マーク・ゴールドブラット,クリス・レベンゾン,グレン・スキャントルベリー
衣装:マイケル・カプラン,マガーリ・ギダッシ
主題歌:Aerosmith「I DON’T WANT TO MISS A THING」
音楽:トレヴァー・ラビン
ミキシング:ジョージ・マッセンバーグ
視覚効果:フレームストアCFC
視覚効果:ティペット・スタジオ

アルマゲドン キャスト

ブルース・ウィリス
ベン・アフレック
リヴ・タイラー
ウィル・パットン
スティーヴ・ブシェミ
マイケル・クラーク・ダンカン
オーウェン・ウィルソン
ケン・キャンベル
クラーク・ブローリー
ビリー・ボブ・ソーントン
ピーター・ストーメア
ウィリアム・フィクナー
ジェシカ・スティーン
グレイソン・マッコーチ
マーシャル・R・ティーグ
アンソニー・ギデラ
グレッグ・コリンズ
ジェイソン・アイザックス
クリス・エリス
キース・デイヴィッド
スタンリー・アンダーソン
ローレンス・ティアニー
ジョン・メイホン
ショウニー・スミス
グレース・ザブリスキー
ハリー・ハンフリーズ
ジュディス・ホーグ
イアン·クイン
エディ・グリフィン
ウド・キア
松田聖子
ゲディ・ワタナベ
チャールトン・ヘストン

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