さくや妖怪伝 54点

さくや妖怪伝

映画批評・備忘録

2000年公開の日本映画。興行収入2.6億円。
悪しき妖怪退治に立ち上がった少女剣士の活躍を描く時代冒険活劇。監督は、日本を代表する特殊メイク・造型の第一人者で、本作が初監督作となる原口智生。特技監督に樋口真嗣。
主演の安藤希が、2000年度毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、第3回日本デジタルビデオ大賞主演女優賞を受賞した。同年代の女優にはきわめて珍しいクールビューティーぶりが高く評価されている。

ヒット作に恵まれず、倒産した映画製作会社トワーニの第一作目の作品で、日本の特撮スタッフを集めた渾身の作品にして不発に終わった映画でした。
ダメなところを探せば、切りが無いのですが、ポイントは大人向けなのか子供向けなのかターゲット層が不明な作品で、子供が見て面白いと思えるようなストーリーではないし、大人が見るにはチープすぎるし、主演の安藤希が魅力的にもかかわらず、河童の弟である榊太郎役の山内秀一を中心に描き過ぎているので、子供向けに見えてしまいます。物語のキーパーソンであるものの、演出が子供染みていて緊迫感に欠ける原因にもなっています。出演俳優は魅力的な人ばかりなのに、演出が悪すぎるとこうなるんだという悪い見本になる映画でした。


さくや妖怪伝


脚本:18点
演技・演出:12点
撮影・美術:10点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計54点

あらすじ(ネタバレ)

宝永四年(1707年)。富士山の突然の噴火と共に蘇った悪しき妖怪たちを、妖刀・村正を使って退治してきた妖怪討伐士・榊備前守芳明が、遂に大河童との戦いで力尽きて倒れた。その後継に選ばれたのは、彼の一人娘である咲夜。村正を引き継いだ彼女は、幕府大老・井伊掃部頭真興と若年寄・久世大和守重之から、怪異の元凶を探るよう言い渡され、早速、亡き弟の代わりとして育てている河童の太郎と、ふたりの手練れの忍者・似鳥周造、猿鬼兵衛を供に従えて、駿河の国の草薙の地を目指すことになる。途中、旅人を喰らう化け猫や若い娘を生きたまま人形にしてしまう妖術使いと戦いながら、漸く草薙の地に辿り着いた一行。そこで彼らを待ち構えていたのは、妖怪の首魁である土蜘蛛の女王であった。日本を妖怪の国にしようと企む土蜘蛛は、本来妖怪である太郎を言葉巧みに仲間に引き込み、咲夜たちに苦戦を強いる。だが、咲夜と太郎の絆は強く、土蜘蛛は彼らの活躍で再び地中へ封じ込められるのであった。

スタッフ

監督:原口智生
プロデューサー:大戸正彦,大塚博史,桜井勉
製作代表:福島真平,鈴木修美
企画:岸川編集事務所,中洲プロ
原案:原口智生
脚本:光益公映
撮影:江原祥二
美術:原田哲男
編集:奥田浩史
音楽:川井憲次
エンディングテーマ:chiaki
コンセプトデザイン:冬目景
照明:土野宏志
制作協力:シネバザール,松竹京都映画
特技監督:樋口真嗣
特撮技術統括:尾上克郎
特撮制作:特撮研究所
録音:中路豊隆
製作:トワーニ東芝,ワーナー・ブラザース映画,日本テレビ放送網
製作協力:東芝,ワーナー・ブラザース映画,日本テレビ放送網
配給・宣伝:ワーナー・ブラザース映画

キャスト

榊咲夜:安藤希
榊太郎:山内秀一
似烏周造:嶋田久作
猿鬼兵衛:逆木圭一郎
久世大和守重之:黒田勇樹
老婆:絵沢萠子
傀儡師:塚本晋也
橘善之助:石倉英彦
はな:吉田桂子
井伊掃部頭真興:丹波哲郎
榊備前守芳明:藤岡弘、
土蜘蛛の女王:松坂慶子
語り:竹中直人

予告編

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