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悪の教典|自身の目的のためなら殺人もいとわない狂気の男が繰り広げる凶行の数々を息詰まるタッチで描く。

映画 悪の教典
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悪の教典(あくのきょうてん)は、2012年公開の日本映画。「黒い家」「青の炎」などで知られる貴志祐介のベストセラー小説を実写化したサスペンス。生徒に慕われる高校教師でありながら、自身の目的のためなら殺人もいとわない狂気の男が繰り広げる凶行の数々を息詰まるタッチで描く。

悪の教典 映画批評・評価・考察


悪の教典

脚本:30点
演技・演出:15点
撮影・美術:13点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計70点

映画の脚本としてはドラマありきの内容なので登場人物の背景が分からなくなっています。悪の教典 序章 というドラマを見てからだと、映画の唐突感を無くせるのである程度理解が深まる作品です。逆に序章を見てないと、蓮実聖司(演:伊藤英明)の人物像と狂気に走る過程が分かりにくい。映画:処刑教室のような生徒の中に悪がいて、教師が悪行に切れて復讐のような感覚で殺戮を行うのではなく、この作品では教師が理不尽な殺戮を一方的に行う映画となっています。拷問シーンや殺戮シーンが多いため、胸糞悪いクソ映画だと感じますが、三池崇史監督の”らしさ”は発揮されているので、ホラー映画としては恐怖感もあり心拍数が上がる映画となってます。

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悪の教典 あらすじ

蓮実聖司(伊藤英明)は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、いわば「教師の鑑」とも呼べる存在だったが、それはすべて仮面に過ぎなかった。彼は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。蓮実は自らの目的のためには、たとえ殺人でも厭わない。学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。やがていつしか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配する存在になっていく蓮実。だがすべてが順調に進んでいた矢先、小さなほころびから自らの失敗が露呈し、それを隠蔽するために蓮実はクラスの生徒全員を惨殺することを決意する……。

悪の教典 スタッフ

監督・脚本:三池崇史
原作:貴志祐介(文藝春秋刊)
音楽:遠藤浩二
製作:市川南
エグゼクティブ・プロデューサー:山内章弘
企画・プロデュース:臼井央
プロデューサー:東幸司,坂美佐子,森徹
ラインプロデューサー:今井朝幸
プロダクション統括:金澤清美
撮影:北信康
美術:林田裕至,佐久嶋依里
録音:中村淳
照明:渡部嘉,佐藤宗史
装飾:坂本朗
編集:山下健治
助監督:原田健太郎
製作担当:竹岡実
スタイリスト:前田勇弥
音響効果:柴崎憲治
CGIディレクター:太田垣香織
特殊造形:松井祐一
スタントコーディネーター:辻井啓伺
キャスティング:おおずさわこ
製作プロダクション:東宝映画,OLM
企画協力:文藝春秋
配給:東宝
製作:「悪の教典」製作委員会(東宝、電通、文藝春秋、OLM、A-team、日本出版販売)

悪の教典 キャスト

蓮実聖司:伊藤英明
主人公。32歳。愛称は「ハスミン」。私立晨光学院町田高校で英語科兼生活指導部を担当する教師。文系クラスである二年四組の学級担任と、ESS(英会話部)の顧問も務める。女子生徒による親衛隊が出来るほどの絶大な人気を誇り、他の職員やPTAの間でも信頼が厚い。細面の容姿端麗で、英語が堪能。過去の経緯から格闘技やブレイクダンス、心理学にも精通している。七国山緑地の老朽化した平屋の日本家屋(借家)で一人暮らし。通勤にはダイハツ・ハイゼットを使っている。授業では、正解なら「Good!」、さらに良ければ「Great!」、秀逸な答えならば「Excellent!」、心底感動するほど素晴らしい場合は「Magnificent!」と生徒を評価している(ただし、「Magnificent!」は滅多に使用しない)。格闘技を含むスポーツもでき頭脳明晰だが、その正体は決定的に他者への共感能力に欠けたサイコパス(反社会性人格障害)。自分にとっての邪魔者(自分に不快感を与える者、自分の過去の悪事および「裏の顔」を追及・暴露しようとする者)は例え家族や子供、更には動物問わず躊躇せず簡単に殺害するサイコキラー。

片桐 怜花:二階堂ふみ
生徒側の主人公。心に不思議な影を持つ女子生徒。普段は内向的かつ繊細で引っ込み思案だが、本来は感受性豊かで思いやりある性格の持ち主。ショートボブの髪型に大きな瞳と細い顎、美彌と同じ背丈の可愛らしい容姿の美少女。同級生に隠し撮りされていることから、多数の隠れファンがいる模様。その容姿ゆえに蓮実から「理想の王国」実現のために、問題児たちを受け入れる代償として欲せられた蓮実自慢の美少女コレクションの一人。幼いころから異様に直感が鋭く、他者の潜在的な悪意や本性を読み取る稀有な能力を有する。暴力的な園田や柴原、粘着質な釣井はおろか、絶大な人気を誇る担任教師の蓮実の本性も見抜き彼らを警戒している。この稀な能力は、家族や友人といった親しい関係者からも理解されづらく、故に孤独を抱えやすい。クラス内では孤立気味で、他の女子生徒の大半からは敬遠されている。小野寺楓子とは中学からの親友同士。早水圭介や夏越雄一郎からは密かに好意を抱かれており、彼等とともに蓮実の正体に肉薄する。小学校時代のトラウマから、学校や教師に不信感を抱いている。惨劇の夜では、生き残った生徒が自分と雄一郎を含めたわずか数名となった際、雄一郎の提案で彼と共に避難ハシゴを使って校舎からの脱出を試みる。それを目撃した蓮実によって雄一郎もろとも射殺されたと思われていたが、このとき蓮実が撃ったのは、雄一郎と怜花が既に蓮実に射殺された楓子と有馬透の死体に自分達の制服を着せていたものであり、二人の生存が、蓮実の犯行を暴くきっかけとなる。実写映画版では、自分の犯行を暴かれ警察に逮捕されてもなお、口笛を吹くなど余裕の態度を崩さない蓮実の常軌を逸した言動に愕然とする。その際に、蓮実の視点では一時的に左目が白濁して見えており、ここのみ、怜花のことを「ムニン」と呼んだ。

早水 圭介:染谷将太
2年1組の教室で釣井正信から蓮実の過去について聞かされた翌日に、全校集会で釣井の「自殺」を知り、蓮実が自分と釣井の会話を盗聴していたことを突き止めるが、それを察した蓮実によって気絶させられた上で、両手足と口をガムテープで縛られる。その夜に、蓮実に集団カンニングおよび釣井との会話について拷問の末、殺害される。圭介が全校集会の途中で体育館を飛び出し、怜花も教室に駆けつけたが、拘束された圭介は、蓮実によって教卓の裏に隠され、怜花からは姿は見えていなかった。事件後、怜花は警察に連行される蓮実に圭介の安否を尋ね、それに対する彼の反応を見たことで圭介の死を悟る。

前島 雅彦:林遣都
蓮実に散弾銃で撃たれて重傷を負いながら、星田亜衣が自殺に使用したカッターナイフで反撃するも、蓮実に喉を刃物で刺され殺害される。

夏越 雄一郎:浅香航大
片桐怜花・早水圭介とは一年生の時のクラスメイトで友人。怜花共々蓮実の犯行を疑いながらも渡会健吾の指揮するグループで籠城作戦を決行する。怜花に想いを寄せるものの、圭介と互いへの遠慮から進展には至っていない。

安原 美彌:水野絵梨奈
セミロングヘアに瞳が印象的な美少女。同級生や教師間にも隠れファンが存在するほどの相当目立つ容姿を持ち、特に成人男性からは性的な対象とみなされやすい。怜花同様、容姿ゆえに蓮実から「理想の王国」実現のために欲せられた蓮実自慢の美少女コレクションの一人。クラスの女子のリーダー格。蓮実からは「担任教師を喜ばせるペット」として調教され、本人はそれを「純愛」と信じて従順に従う。物語後半、彼の犯罪の証拠となるものを見つけてしまったため邪魔者となり、校舎の屋上からの飛び降り自殺に見せかけて殺害される。しかし、物語の最後で一命を取り留めていたことが判明、病院に搬送されて以後は沈黙を守り続ける。結果的に“惨劇の夜”を引き起こしてしまった人物といえる。

二年四組 男子生徒
蓼沼 将大:KENTA
高木 翔:西井幸人
田尻 幸夫:藤原薫
松本 弘:工藤阿須加
有馬 透:磯村洋祐
佐々木 涼太:鈴木龍之介
伊佐田 直樹:宮里駿
塩見 大輔:横山涼
坪内 匠:堀越光貴
泉 哲也:武田一馬
鈴木 章:竹内寿
中村 尚志:米本来輝
山口 卓馬:岸田タツヤ
加藤 拓人:荒井敦史
木下 聡:中島広稀
鳴瀬 修平:永瀬匡
脇村 肇:秋山遊楽
渡会 健吾:尾関陸
松井 翼:宇治清高

二年四組 女子生徒
塚原 悠希:山崎紘菜
佐藤 真優:綾乃美花
白井 さとみ:松岡茉優
久保田 菜々:山本愛莉
阿部 美咲:小島藤子
小野寺 楓子:夏居瑠奈
芹沢 理沙子:塚田帆南
星田 亜衣:岸井ゆきの
去来川 舞:林さくら
牛尾 まどか:神崎れな
柏原 亜里:秋月成美
清田 梨奈:藤井武美
高橋 柚香:菅野莉央
三田 彩音:山谷花純
永井 あゆみ:伊藤沙莉
林 美穂:藤本七海
横田 沙織:三浦透子
吉田 桃子:兼尾瑞穂

教員・その他
柴原 徹朗:山田孝之
久米 剛毅:平岳大
釣井 正信:吹越満
清田 勝史:滝藤賢一
下鶴:矢島健一

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